事業概要
この事業は、平成30年度に文部科学省の「新たな共用システム導入支援プログラム」の採択を受けて、研究開発への投資効果を最大化し、最先端の研究現場における研究成果を持続的に創出し、複雑化する新たな学問領域などに対応するため、研究設備・機器を共用するシステムを導入、運営するものです。
熊本大学においては、限りある研究費・研究スペースの有効利用、研究環境基盤整備による技術系職員の高度化、研究の国際化、企業連携強化による科学イノベーション・地域イノベーションの創出等に寄与することを目的として、自然科学分野の研究を中心に研究機器共用の促進と支援体制の強化を図ります。
具体的には、大学院先端科学研究部附属イノベーション研究教育センターを拠点として、自然科学分野の各種高度分析機器や先端加工機器等の資源を維持管理や利用方法等の多様性にも対応する組織的な運用を拡大することで設備の共用化を推進します。
機器の保守、操作、分析・評価並びに設備管理データベースシステムの管理は、工学部技術部が組織的に担当します。
また、共用化による「組織(大学)」対「組織(企業等)」の本格的な産学連携に必要な、オープン・イノベーションによる投資を呼び込む体制づくりを本学の熊本創生推進機構と連携して企業ニーズに基づく共同研究を推進します。
さらに、本学では、医工連携による学際的な研究実績が多数あり、今後も継続的にこの連携を拡大するために、国際先端生命科学研究推進センターとの連携をとり、全学共用システムへと発展させます。これに合わせて、受託試験制度の拡充について学外へ周知する計画です。
大学院先端科学研究部長
